2024.04.19

洗面台のリフォーム時の確認ポイント|費用相場と料金を抑えるコツ

洗面台のリフォーム時の確認ポイント|費用相場と料金を抑えるコツ

「長年使っている洗面台、一体いつが買い替え時なの?」
「今の暮らしに合った洗面台ってどんな種類のものなんだろう?」

だんだん汚れが目立ってきて、新しくしたいなと思っていても洗面台のリフォームのタイミングってわかりにくいですよね。頻繁に替えるものではないので、商品選びにも戸惑うのではないでしょうか。

今回の記事では、洗面台の種類やリフォーム時期、費用を抑えるコツなどを解説します。

目次

洗面台リフォームの基礎知識

まず洗面台とはどのような設備のことを指すのでしょうか?洗面台の定義や種類、リフォーム時期の目安を解説します。

そもそも洗面台とは? 

洗面台は、洗顔・歯磨き・手洗い・うがいなどをするための設備です。基本的に蛇口・ハンドル・水栓の管などを含む「水栓金具」と、蛇口をひねって出てきた水を受け止める「洗面ボウル」で構成されています。

特に鏡や収納スペースなど、身支度しやすいような機能が整っているものを「洗面化粧台」、ハンドシャワーが付いているものを「洗髪洗面化粧台」と呼びます。

洗面台(洗面化粧台)の主な種類

洗面台の主な種類は4つです。それぞれの設備や特徴を解説します。 

・洗面台

洗面台は、他の種類と比べて一番シンプルなタイプです。「洗面ボウル」と「水栓金具」で構成されています。場所をとらないのが大きな魅力です。トイレや浴室、廊下などによく使われます。

・ユニット洗面化粧台

ユニットタイプの洗面化粧台は、他の洗面化粧台と比べてもっとも一般的なタイプです。洗面ボウルと水栓金具に加えて、鏡・照明・収納・コンセントなどのパーツが一体化しています。

規格に合うサイズのパーツなら、好みのデザインのものを選んで組み合わせられるのがメリットです。一体化しているため価格も抑えられます。ただし幅や奥行きがある程度決まっており、個性的な間取りのお住まいには合わせにくいのが難点です。

・システム洗面化粧台

システムタイプの洗面化粧台は、洗面ボウルと水栓金具に加えて鏡・照明・収納・コンセントなどのパーツを自由にカスタマイズできるタイプです。パーツのデザインが豊富で、サイズも調整しやすいので理想的な洗面台がつくれます。

ただし、カスタマイズ性が高い分ユニット洗面化粧台より割高になるので、慎重に計画を進めていくのが大事です。

・カウンター洗面化粧台

カウンタータイプの洗面化粧台は、システム化粧台と同じようにカスタマイズ性の高いタイプです。まず壁にカウンターを取り付けるところから始まるのが異なる点です。カウンターを取り付けた後に洗面ボウルや鏡など必要なパーツを設置していきます。

カウンターの下に収納棚を付けないケースも多く、どちらかというと機能性よりおしゃれなデザイン性を重視する場合に取り入れられています。

洗面台のリフォームを行う時期の目安

洗面台の耐用年数は約10〜15年です。10年〜15年を目安に1度リフォームを検討しましょう。ただし、耐用年数に関わらず家族構成の変化があったり、使い勝手に違和感を感じたらリフォーム検討の必要があります。具体的なタイミングは以下の通りです。

・今後、同居人が増える

結婚や出産など、同居人が増えると洗面台の使い方や使用頻度が変わります。洗面台の数や機能を見直しましょう。

・排水口から悪臭がする

長期間使用していると、見た感じ目立った汚れがなくても内部がひどく汚れている場合があります。特に、頻繁に嫌な臭いがするようになったらリフォームを考え始めましょう。

・水漏れやつまりがある

長期間使用していると、水が漏れたり水がうまく流れなかったりします。蛇口部分の交換で済む場合もありますが、そうでない場合はリフォームが必要です。放置すると水道代にも影響が出ます。

・壊れている部分がある

洗面ボウルには陶器がよく使われています。高級感を出すのに人気ですが、硬いものを落とすとひび割れしやすいのが弱点です。部分的な交換で済むこともありますが、何か所も破損している場合はリフォームも視野に入れることをおすすめします。

洗面台のリフォームを行う前に確認すべきポイント

洗面台はデザインだけで選んでしまうと失敗します。自宅に適したものを選ぶために、4つのポイントを必ず事前にチェックしましょう。

洗面台のサイズや高さ

まずは洗面台を設置したい場所の「横幅」「奥行き」「高さ」を測りましょう。生活動線を確保したうえで邪魔にならないサイズを把握しておくことが重要です。

高さについては身長÷2を目安にしてください。一般的に75、80、85cmの3種類が用意されています。ショールームで実際に試してみるのが一番確実です。

排水の位置

洗面台の設置工事前に給排水管の位置を確認しておくのも大事です。多くの場合は位置変更せずに新しい洗面台を設置できますが、まれに配管が洗面台に干渉することがあります。

追加で配管工事が必要になると予想以上に費用がかかってしまう可能性があります。

必要な機能

洗面台は商品によってさまざまな機能が付いていますが、機能が多ければ良いというわけではありません。「子どもの洋服を手洗いしたいので、洗面ボウルを大きくしたい」「バスタオルや着替えの収納棚が欲しい」など必要とする機能をあぶり出しておきましょう。

欲しい機能の優先順位をつけておくと、予算内で希望に沿った洗面台を選びやすくなります。

予算や工期

無理のない予算や工期で発注できるよう、先に複数の会社から見積もりを取りましょう。リフォーム工事期間中は洗面台が使えないので注意が必要です。

洗面台の交換のみなら基本的に1日で完了しますが、配管工事やクロスの張り替えなど他の工事もする場合は1日以上かかります。工期を確認したうえで日程を調整してください。

洗面台リフォーム時の費用

洗面台をリフォームするにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?サイズやオプションによっても異なりますので、具体的に解説します。

洗面台リフォームの一般的な費用相場

洗面台をリフォームする際の費用相場は、約10万円~30万円です。洗面台のグレードや工事内容によって異なります。

たとえば低価格帯の洗面台の交換のみ行う場合は約10万円です。内装リフォームも加えると約20万円になります。

高価格帯の洗面台の交換のみなら約20万円~50万円です。洗面台の移動や、大きな収納棚を追加するなど大規模なリフォームになると50万円を超えます。

洗面台のサイズ別費用の目安

洗面台は、サイズ別に費用が異なります。サイズ別の費用の目安は以下の通りです。

サイズ 費用の目安
間口60cm 約5万円~10万円
間口75cm 約7万円~25万円
間口90cm 約20万円~30万円

間口とは横幅のことです。洗面台を設置したい場所にどのサイズが当てはまるのか事前に確認しておきましょう。

間口60cmは一般家庭にとってはややコンパクトなサイズです。同じサイズでも、素材やデザイン、グレードによって金額は前後します。

洗面台リフォームのオプション費用の目安

洗面台の交換以外に、他の工事が必要な場合は別途費用がかかります。他の工事でかかる費用目安は以下の通りです。

工事内容 費用の目安
クロスや床の張替え 約4万円~5万円
キャビネット 約1万6,000円~9万円
鏡の曇り止め 約2,000円~3,000円
洗濯機パンの設置 約1万5,000円~3万円

費用を抑えるために洗面台の交換のみを実施しても、洗面台を交換した後に周りの汚れが気になって後日床の張り替えなどの工事を注文するケースが多く見受けられます。

それよりも、まとめてリフォームをする方が手間や費用を抑えられます。

洗面台リフォームの費用を抑えるコツ

洗面台のリフォーム費用は少なくとも約10万円です。ただ、できる限り費用を抑える方法があります。以下より4つのコツを紹介します。

型落ちモデルやグレードダウンを考慮する

最新のモデルも気になりますが、古い型式の製品であれば価格を抑えられる可能性が高くなります。

売れ残ってしまったものや、展示されていたものであれば定価の半額程度で購入することも可能です。

また大手メーカーでは、基本的に価格帯の異なる商品を複数展開しています。デザインや機能がシンプルな低価格帯のものも、特別こだわりがなければ検討してみてください。

専門技術を必要としない部分はDIYする

洗面台のパーツにはDIYで対応できる部分もあります。たとえば、洗面ボウルや水栓金具の交換、鏡や収納棚の取り付けなどです。壁紙や収納棚は取り扱いが簡単な商品も多くあるので、DIYが得意な方は挑戦してみることをおすすめします。

もちろん、専門的な知識や技術が必要な水道工事、電気工事などは専門業者に任せましょう。無理やり自分でしようとして失敗すると、さらに工事費用がかかってしまいます。

国や自治体の補助金制度を活用する

洗面台の交換を含め、水回りの大規模なリフォームを希望する場合、工事内容によって補助金が支給されます。各自治体によって補助金制度は異なりますが、たとえばバリアフリー改修や省エネ性能向上のためのリフォームなどです。洗面台単体の交換だと、補助金の活用は難しくなります。

以下、国の補助金制度を2つ紹介します。

・介護保険における住宅改修

国の介護保険制度に関する補助金です。要支援・要介護認定された方がお住いの住宅で、洗面台をバリアフリー基準に合わせるための工事をする場合に対象となります。支給限度基準額は、基本的に1人1回20万円です。

・長期優良住宅化リフォーム推進事業

住宅の性能を一定基準まで向上させるために国が行っている事業です。子育て世帯や、三世帯住宅でバリアフリーなどの改修工事をする場合に対象となります。補助限度額は、基本的に100万円~250万円/戸です。

複数の業者から見積もりを取る

リフォーム会社に見積もりを依頼するときは、少なくとも3社に相談しましょう。大幅な値引きなどで一見安いように見えても、合計金額を他の会社と比べると高い可能性があります。

会社の規模や事業内容によっても変わります。手間はかかりますが、1社のみの見積もりで決めてしまうのはおすすめしません。複数社の見積もりを比べて相場が把握できれば、冷静な判断ができます。

洗面台の種類やリフォームのコツを知って、快適な洗面所にしよう

洗面台は、洗面ボウルと水栓金具で構成されている設備です。他にユニット洗面化粧台、システム洗面化粧台、カウンター洗面化粧台などの種類があります。

ライフスタイルに変化があったり、ひび割れや水漏れなどの不具合が見つかったりしたら新しくするタイミングです。

予算に応じて、さまざまなリフォームの仕方があります。気になったらリフォーム会社に相談しましょう。

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