2024.02.27

外構リフォームの基礎知識|工事箇所別の費用相場、成功のポイント

外構リフォームの基礎知識|工事箇所別の費用相場、成功のポイント

「住みやすくなるように家周りの環境を整えたい」
「外構リフォームはどのくらいの費用がかかるのか知りたい」

このようにお悩みではありませんか?

外構リフォームの成功には、まず基礎知識を知ることが大切です。デザインを整えるコツや費用を抑えるコツを知っておけば、満足のいく外構リフォームが可能です。

本記事では外構リフォームの基礎知識や成功させるためのポイントを解説します。知識を身につけて、外構リフォームを成功させましょう。

目次

外構リフォームの基礎知識

外構リフォームとは、建物のデザイン性や機能性の向上を目指して家周りや庭のリフォームをすることです。

ここからは、外構とは何を指すのか、似た言葉として使用されるエクステリアとの違いについて解説します。

外構とは?

外構とは建物の周りにある構造物そのものを指します。住宅の雰囲気を決める重要な要素の一つです。具体的には以下があります。

  • 庭や車庫
  • 生垣
  • 塀や門柱
  • 植栽
  • アプローチ(門扉から玄関まで続く道)
  • ポスト
  • 物置や倉庫
  • カーポートなど

外構工事・外構リフォームとは、これらの構造物の設置や撤去をして、より快適な暮らしができるようにする工事です。

たとえばサンルームやウッドデッキを設置したり、駐車場を砂から砂利に変更したりする工事が挙げられます。

外構とエクステリアとの違い

外構工事とエクステリア工事は同じ意味で使用されることもありますが、厳密には意味が違います。

外構はポストや物置などの構造物そのものを意味しますが、エクステリアは住宅の外側の空間を意味する言葉です。

エクステリアを作り上げるためには外構が必要です。希望とするエクステリアになるかどうかは、外構の素材やデザインにかかっています。

囲いを設置せずオープンな雰囲気にしたいのか、全方位を生垣で囲いクローズな感じにしたいのかなど、エクステリアを決めてから外構を選択していくことが大切です。

外構の種類

外構は以下の3つのタイプに分類されます。

  • オープン外構
  • クローズ外構
  • セミクローズ外構

オープン外構は、塀や目隠しフェンスなどの囲いの設置は極力しないタイプです。開放的な空間を作るのに適しています。

クローズ外構は、自分の敷地と隣人の敷地を明確に分けるのに適した外構タイプです。隣人の敷地との境目に塀や目隠しフェンスなどの囲いを設置します。

セミクローズ外構は、一部にだけ囲いを使い基本的には開放的にするタイプです。クローズとオープンの要素をバランスよく取り入れられるのが特徴です。

たとえば、リビング周辺にだけ目隠しの塀をつけるような工事をします。プライバシーを確保したいけれど、全面的に囲いをつけるのは避けたい場合に適しています。

上記3つのタイプのメリットとデメリットは以下のとおりです。

【オープン外構】

メリット

  • 開放的で明るい雰囲気を演出できる
  • 費用を抑えやすい
  • 敷地が狭くても広く感じる
  • 駐車スペースが確保しやすい

デメリット

  • プライバシーを守りにくい
  • 子どもが容易に飛び出してしまう

【クローズ外構】

メリット

  • プライバシーをしっかり守れる
  • 防犯性を高められる
  • 子どもの飛び出しを防げる
  • 囲いや門のデザインによっては高級感や欧風の雰囲気を演出できる

デメリット

  • 死角や隠れる場所ができやすい
  • 高額になりやすい

【セミクローズ外構】

メリット

  • 浴室周りやリビング周りなど気になる部分だけ囲える
  • 基本的に開放的で明るい雰囲気を作れる
  • クローズ外構よりも費用を抑えられる
  • 追加工事を頼みやすい

デメリット

  • 高い防犯性は望めない
  • オープン外構よりも費用がかかる

デザインや機能面からどのような空間にしたいかをイメージし、適したタイプを選択しましょう。

【工事箇所別】外構リフォームの費用相場

外構リフォームは50万円〜100万円程度が相場です。以下、工事箇所別に費用の相場をまとめました。

<【工事箇所別】外構リフォームの費用相場一覧表>

工事箇所 費用相場
外周のブロック塀・フェンス 50万円~100万円
門まわり 10万円~30万円
玄関アプローチ 20万円~50万円
庭・テラス 20万円~50万円
駐車場・車庫 20万円~100万円
サンルーム 50万円~130万円
植栽 5万円~40万円
照明 10万円~20万円

車庫やカーポートのリフォーム費用については、所有する車の台数や大きさによって異なります。どのくらい費用がかかるかは、現場調査で専門業者に見積もりを出してもらいましょう。

また、外構の費用は「オープン外構」「クローズ外構」「セミクローズ外構」のどれを選ぶかで大きく変動します。

たとえば、クローズ外構を選ぶと「外周のブロック塀・フェンス」「駐車場・車庫」「サンルーム」を設置する面積が大きくなるため、その分必要な建材も多くなります。100万円以上かかることも少なくありません。

一方、オープン外構は設置面積が広くないため費用を抑えやすい傾向です。「外周のブロック塀・フェンス」「駐車場・車庫」「サンルーム」の設置も、20万〜50万円で収まります。

防犯やプライバシーの観点からクローズ外構を選択したい方で費用に懸念がある場合は、セミクローズ外構を検討しましょう。必要な箇所にしか外構を設置しない分、費用を抑えられます。

外構リフォームを成功させるポイント

外構リフォームを成功させるポイントを5つ紹介します。価格を抑えたい方は、施工内容を決める際に意識していきましょう。

デザインのテイストを統一する

外構リフォームに入る前にエクステリアのデザインを考えておきましょう。たとえば「シンプルに仕上げる」「北欧風に仕上げる」「和風に仕上げる」などです。デザインがバラバラになると統一感がなくチグハグな雰囲気になりかねません。

まずエクステリアの雰囲気をどうするかを決め、それから外構のデザインを決めていくと理想に近い仕上がりになります。

外構のデザインだけでなく、家のデザインの雰囲気と合わせることも、成功するための重要なポイントです。

一度に複数箇所をリフォームするのもデザインが統一しやすくなるためおすすめです。リフォームを同じタイミングに複数箇所行うことで全体的な構造が見えるため、つながりが確認できてデザインの調和が図れます。

リフォームの目的を明確化する

目的によって必要なリフォームが異なるため、リフォームする理由や目的を明確にしましょう。

たとえば、玄関の段差でよくつまずくならば、段差をなくしてスロープにする工事が必要ですし、防犯性を向上したいのであれば高さのあるフェンスやセンサーライトの設置が必要です。

このようにリフォームの目的で大きくデザインが異なるため、目的の明確化は成功させるために非常に重要です。

目的がはっきりしていない場合は、まず現状の不満点や悩みをノートやメモに書き出し、何をどのようにリフォームしたいかを洗い出しましょう。

手入れしやすい素材を選ぶ

外構リフォームを依頼するのであれば、手入れしやすい素材を選ぶことも大切です。

たとえば庭に芝を敷く場合、天然芝にすると草が伸びるためこまめにお手入れをしなければなりません。しかし、育児や仕事で芝の手入れまで手が回らないという方もいます。そのような方は、人工芝を選ぶことでお手入れが楽になりおすすめです。空いた時間は家事や趣味の時間に充てられて、有意義な時間を過ごせます。

おしゃれであってもライフスタイルによってはその素材が合わない場合もあります。リフォーム後の過ごしやすさも考えながら素材を選びましょう。

多くの実例を見てイメージを固める

ぼんやりとしたイメージしか浮かばないという方は、多くの実例をみてイメージを固めましょう。

エクステリアを特集した雑誌やネットなどには複数の実例が掲載されています。実例を多く見ることで、方向性や具体的なイメージが浮かびやすくなります。

もし、理想としたデザインをうまく伝えられない場合は、リフォーム業者と一緒に実例を見ながらイメージを具体化させましょう。

外構リフォームの費用を安く抑える方法

外構リフォームの費用を安く抑えるコツは、本当に必要なことだけにお金をかけ余分な出費を抑えることです。

以下より6つのコツを紹介します。

デザインをシンプルにする

外構リフォーム費用はデザインをシンプルにするほど安く済みます。デザインが複雑だったり装飾が多かったりすると、外構の購入費や材料費がかかります。また工事期間が長くなることで人件費や諸経費も必要です。

どのようにシンプルにすればいいのかわからない方は、オープン外構に近づけることを意識しましょう。オープン外構は、3タイプのなかで最もシンプルなデザインです。

オープン外構をベースにして必要な分だけ追加する形にすると、シンプル寄りのデザインに仕上がります。

リフォームにメリハリをつける

こだわってお金をかけるところと、かけないところの優先順位をつけてリフォームを実施することで費用をグッと抑えやすくなります。

すべての素材をハイグレードにしたり装飾が派手なものばかりを選んでしまうと、当然その分費用もかかります。

どうしても譲れないものはそのまま採用しつつ、シンプルでもいいものがないか考えて費用を抑えましょう。

まとめて発注する

複数箇所をリフォームする場合は、同時に工事をしてもらう方が総額費用を抑えやすくなります。

似た作業や近い施工個所を同時に工事することで工事期間を短縮でき、交通費などの諸経費や人件費の追加を抑えられるためです。

ただしリフォーム業者によっては複数同時の工事ができない場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

簡単なリフォームはDIYを検討する

リフォーム工事の内容によってはDIYでも対応できます。自分で作ることが好きな方は一部をDIYでリフォームするのもおすすめです。プロに依頼すると材料費に加えて施工費もかかりますが、DIYなら材料費だけで済むため出費を抑えられます。

DIYできる具体例として、砂利やタイルを敷き詰める作業や花壇作りがあります。砂利やタイルを敷き詰める作業は、なるべく均一の厚みになるように敷き詰めれば問題ないため高い技術は必要ありません。また、レンガで作る花壇作りはガーデニング作業の一つであるため、ガーデニングを趣味に持つ方なら楽しんで作業できます。

ただし、DIYできる作業でもプロへの依頼を推奨するリフォームもあります。たとえば雑草対策の防草シートと砂利敷き作業です。土に混じった大きな石などをすべて除けて表面を平らにならす作業をしなければならず手間がかかります。腰に負担がかかりやすい作業なので、腰痛持ちの方などはプロへの依頼を検討しましょう。

相見積もりを取る

業者によって同じ外構のデザインでも金額や施工費などが違います。相見積もりを取り、複数の業者を比較して選びましょう。相見積もりとは複数の業者から見積もりを取ることです。

相見積もりの際の注意点として、費用の安さだけで選ばないようにしましょう。後から追加費用を請求される可能性があるため、相場に近い見積もり金額の業者を選ぶと安心です。

また、費用を考慮しつつ「工事内容や費用の内訳など詳細を説明してくれる」「要望を聞き、難しい場合は提案もしてくれる」など、信頼できるリフォーム会社を選ぶことも大切です。

もし自分で複数の業者とやり取りするのが苦手であったり、時間が取れなかったりする場合は、代行サービスもあるので活用してみてください。

補助金・助成金や減税制度などを利用する

外構リフォームの内容・目的によっては、国や自治体が提供している補助金・助成金や減税制度を利用できる場合があります。

具体的な例は以下の通りです。

・「高齢者住宅改修費用助成制度」の利用

「スロープをつける」「門のところまで続く階段に手すりをつける」「コンクリート舗装に変える」など、バリアフリーなエクステリアにしたい場合に適用可能。

・「こどもエコすまい支援事業」

宅配ボックスの設置やエコに関わるリフォームをする場合に適用可能。

上記のような制度は誰でも利用できる訳ではありません。条件や申請時期など細かく決まっています。利用できるかどうか、まずはリフォーム業者や自治体のサイトなどで確認しておきましょう。

外構リフォームで快適な住まいを手に入れよう!

外構リフォームは、家周りの設備や庭をリフォームし、より快適な空間を手に入れるために実施します。プライバシーを確保したり、家の雰囲気をガラッと変えたりと、さまざまな思いを叶えられます。

しかし工事内容が多くなるほど費用もかさむため、素材やデザインの選び方が重要です。また、急ぎでリフォームしなくてもいい内容などを洗い出して慎重に検討しなければいけません。

リフォームを成功させ快適な住まいを手に入れるためにも、まずは不満点や悩みをメモに書き出し、リフォーム目的や内容を明確にしてから進めていきましょう。

リフォーム会社をお探しの方は、工事やリフォームを無料で一括見積ができる「ミツマド」がおすすめです。

外構リフォームに詳しい専門スタッフが、ご要望に合う業者を複数紹介してくれるのでスムーズに施工を進められます。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

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