2024.05.30

塗り壁風サイディングとは?塗り壁との違い、費用相場、主要メーカー

塗り壁風サイディングとは?塗り壁との違い、費用相場、主要メーカー

塗り壁風サイディングは、既存の外壁に貼り合わせる板やパネルの外壁材(サイディング外壁)です。

外壁の状態を新築時と同様に戻せるだけでなく、他の外壁材と比較して耐水性や耐天候性に秀でています。

しかし、塗り壁風サイディンクの特徴や費用の相場がわからないと、施工業者への依頼をためらってしまいますよね。実は、塗り壁風サイディングの費用はある程度相場が決まっています。

本記事では、塗り壁風サイディングの概要やメリット・デメリット、工事の費用相場や主要メーカーなどを解説します。

適切な価格帯で家づくりできるよう、外壁を塗り壁仕上げ゙にリフォームする費用相場に関して詳しくなりましょう。


適切な価格帯で家づくりできるよう、外壁を塗り壁仕上げ゙にリフォームする費用相場に関して詳しくなりましょう。

目次

塗り壁風サイディングとは?

サイディング外壁にはいくつかの種類があります。
デザインによって特徴が異なるため、外壁のリフォームを検討している場合は、気になっているデザインや素材の特徴を押さえておきましょう。

ここでは、外壁のデザインをイメージする際に役立つ、塗り壁風サイディングの特徴を紹介します。

塗り壁風サイディングの特徴

塗り壁風サイディングとは、左官が手作業で塗りあげた「塗り壁」のような風合いを出せる、窯業系サイディングと呼ばれるデザインの1つです。

セメントをベースに繊維を混ぜ込んで焼き上げた板状の外壁材で、ハケを使いコンクリートの表面にホウキではいたような線でアクセントをつけて仕上げます。

塗り壁模様だけなく、レンガ調や和モダンな木目調、オシャレなタイル調などデザインが豊富で、比較的コストが安いなどのメリットがあります。

<参考画像>

塗り壁塗装との違い

塗り壁は、土などの素材を下地として左官職人が手作業で塗り上げて作る壁です。
日本の伝統的な工法で、細かいデザインや色味をオーダーメイドしやすい点が塗り壁のメリットです。

デメリットは、価格が高額になりやすい点。手作業で工事をするため、工期が長期化し、人件費がかさみます。
デザインだけでなく耐久性の質も、職人の技術に左右される傾向があります。

一方、塗り壁風サイディングは、塗り壁風の壁材を外壁に貼り合わせるだけです。工期の長期化や工事価格の高騰化など、塗り壁で生じるデメリットがありません。

塗り壁風サイディングのメリットとデメリット

塗り壁風サイディングにリフォームをする前に、メリットとデメリットを把握しておくことで、納得感のあるリフォーム工事が実現可能です。

塗り壁風サイディングのメリット

塗り壁風サイディングのメリットは、以下3つです。

  1. 初期費用を抑えられる
  2. どのような住まいにも合わせやすい
  3. 耐火性に優れている

それぞれのメリットを押さえていきましょう。

1.初期費用を抑えられる
サイディングは素材のコストが低いのが特徴です。
他の施工と比べて比較的簡単にできる工法であるため、人件費をカットできます。
価格が高騰しがちな塗り壁と比較すると、リーズナブルな価格で実現が可能です。

2.どのような住まいにも合わせやすい
塗り壁風サイディングの塗り壁風の仕上げは、継ぎ目が目立ちにくいため、どのような家にも合わせやすいデザインです。
ハケでコンクリートの表面にホウキではいたような線をつけて、接している部分同士を目立ちにくく仕上げられます。

3.耐火性に優れている
塗り壁風サイディングは、耐火性がある素材を使って仕上げをする、窯業系サイディングに分類されます。
窯業系サイディング製品には45分~60分程度の火災で生じた熱を遮られる、耐火等級3~4級のものが多く存在しているため、もしものときに命を守ってくれる住まいづくりが可能です。

塗り壁風サイディングのデメリット

塗り壁風サイディングのデメリットは、以下3つです。

  1. メンテナンスのコストがかかりやすい
  2. 熱を蓄えやすい
  3. 本物の質感には劣る

デメリットを具体的に見ていきましょう。

1.メンテナンスのコストがかかりやすい
サイディングは、外壁材の継ぎ目である目地に施したコーキング(外壁の継ぎ目に詰め物をして隙間を塞ぐ施工)が劣化しやすく、メンテナンスのコストがかさみます。
メンテナンスの目安はコーキング補修は5年ごと、塗り替えメンテナンスは10年ごとです。
外壁素材の劣化が進むと、外観デザインに全体的に使用感が出て見劣りする恐れがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

2.熱を蓄えやすい
窯業系サイディングである塗り壁風サイディングは、蓄熱性があるため熱を溜めやすいのが特徴です。
とくに夏は外壁が熱を蓄えやすいと室内の温度が高まるため、室温調整にエアコンを使うことが増え、電気代がかかります。
遮熱性や断熱性のある塗料を使用することで、電気代の節約が可能です。

3.本物の質感には劣る
塗り壁風サイディングは、「塗り壁風」の外壁材を使用しているため本物の塗り壁ではありません。
技術力が高い職人が仕上げた塗り壁塗装のような質感を求めている場合は、塗り壁風サイディングではなく、塗り壁塗装がおすすめです。

塗り壁風サイディングの費用の相場

塗り壁風サイディングの単価相場は、1平米あたり3,000~6,000円です。

塗り壁風デザインはサイディングのなかでも、「窯業系サイディング」に分類されます。
窯業系サイディングとは、セメントと繊維を配合して窯で仕上げた外壁材のことです。
デザインにはナチュラルな高級感が印象的木目柄や、金属のような光沢感のあるライン柄があります。
色あせや汚れ・衝撃や地震の揺れにも強く、20〜30年程度耐久性があるのが特徴です。

リフォームする外壁が大きく劣化していない場合は、外壁の整備などをせずにそのまま新しいサイディングを重ね張りできます。1平米あたりの施工単価は、2,500~3,250円・材料費は4,000~5,000円が費用相場です。

外壁の面積が100~200㎡の一般的な戸建て住宅の施工例だと、130~220万円が価格の目安です。施工工事の際に必要な足場代や素材を運ぶ運搬費用は別に生じるため予算を検討する際は注意してください。

リフォームする外壁の素材が激しく劣化している場合は、外壁材を塗り壁風サイディングに一新して張り替える必要があります。
費用相場は、1平米あたりの施工単価は1,850~3,000円、材料費は4,000~5,000円。重ね張りする場合と異なるのは既存の壁を撤去する費用が発生する点です。
1平米あたり800~1,000円が目安で、施工外壁の面積が100~200㎡の一般的な戸建て住宅だと、130~220万円が価格相場です。

塗り壁風サイディングの主要メーカー

塗り壁風サイディングの外壁材は、製造メーカーによって特徴が異なります。ここでは、塗り壁風サイディングを取り扱っている主要メーカー3社をご紹介します。

各メーカーの特徴を確認して、自分にとっての最適な外壁材を検討してください。

ニチハ

ニチハは、窯業系サイディングの内・外装建材を取り扱う国内最大級の大手メーカーです。
塗り壁風サイディング製品には、「モエンサイディング-14 シャトーウォール調」などがあります。職人技が感じられるコテ塗り風が特徴です。

モエンサイディングには、おもに以下3つのシリーズがあります。

  1. モエンサイディングS (厚さ18mm)
  2. モエンサイディングM(厚さ14mm)
  3. モエンサイディングW(厚さ14mm)

モエンサイディングSは、耐凍害性や寸法安定性、成形性が優れているのが特徴です。
モエンサイディングMは湿式抄造法を用いて作られるため繊維が分散され、ばらつきが比較的小さく割れにくい素材です。
モエンサイディングWは耐凍害性に優れた寒冷地向けの素材として製造されています。

・サンプル画像
MFX1220C(ムーンMGベージュ)

MFX1225C(シェールMGイエロー)

MFX1227C(スノーMGホワイト)

ケイミュー(KMEW)

ケイミューは、窯業系サイディングなどの外壁材だけでなく、屋根材や雨といなども一緒に提案してくれる、総合外装建材メーカーです。
窯業系サイディング製品には、「レジェール レイヤーブロック」などがあります。

レジュールシリーズは、邸宅のような外見で深掘りの外装パネルが特徴的です。
光触媒と無機塗装によるセルフクリーニング機能が備わっているだけでなく、窒素酸化物などの有害汚染物質を無害化できる効果があります。

・サンプル画像
QFシルク チタン ホワイト(AH5411U)

QFアッシュ チタン ベージュ(AH5412U)

QFチャコール チタン ブラック(AH5413U)

神島化学工業

神島化学工業は、窯業系サイディングの製造・販売などの建材事業や化成品事業、セラミックス製品の製造・販売まで手掛けている企業です。
塗り壁風サイディング゙製品には、「朝霧 〈あさぎり〉」や「夕凪 〈ゆうなぎ〉」などがあります。
朝霧には、白色から黒色の間の色味に幅があるため、好みの色味と出会える可能性が高まります。

・サンプル画像
朝霧 〈あさぎり〉(ファリーホワイトGC)

朝霧 〈あさぎり〉(シックアイボリーGC)

夕凪 〈ゆうなぎ〉(ルナホワイトGC)

夕凪 〈ゆうなぎ〉(コールブラックGC)

塗り壁風サイディングのことはプロに相談するのがおすすめ

塗り壁風サイディングの概要を理解し費用の相場を押さえて、リフォーム工事内容を検討することで、適切な金額で施工を受けられます。

専門的な知識や資格と高いスキルだけなく、経験値のあるプロが工事をすると、納得感の高い工事内容と費用でリフォームができます。

塗り壁風サイディングはメリットとデメリットがあるため、あらかじめ要点を確認しておきましょう。

リフォームで塗り壁風サイディングをご検討中の場合は、どのような建物・工事でも見積もり比較が相談できる、弊社ミツマドをご利用ください。

弊社は建設業を営んでいるプロ集団が監修しているため、厳格な基準をクリアした施工会社を紹介可能です。

電話はもちろん、インターネットからでも無料で相談依頼できます。

運営会社に建設の有資格者多数在籍が在籍していて、工事の日程調整までサポートが可能な弊社に、ぜひ塗り壁風サイディングのリフォーム工事をお任せください!

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