2024.07.08

屋根の雨漏り修理にかかる費用相場│応急処置と業者の選び方

屋根の雨漏り修理にかかる費用相場│応急処置と業者の選び方

屋根の雨漏りは家屋にさまざまな二次被害を引き起こします。放置してしまうと被害が甚大になってしまうため、早急な対応が必要です。

屋根の雨漏りは原因の特定が難しく、修理には高所の作業が伴います。自身での対応は難しいため、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

「雨漏りしてしまったけど修理方法が分からない」
「業者はどこを選べばいいの?」
「応急処置はしたほうがいい?」

本記事では上記のようなお悩みの方に向けて、応急処置の方法、修理の費用相場、修理を依頼する業者の選び方を解説します。修理のポイントや業者の選び方を押さえ、被害を最小限に止めましょう。

目次

屋根が雨漏りしたらすべきことは?

屋根が雨漏りをしてしまった場合、すぐに専門業者に修理をお願いするのが最優先です。しかし、雨漏りに気づいたのが深夜であったり、業者が忙しかったりすると、修理までに時間がかる場合があります。

屋根の雨漏りが発生した場合は、以下の3つの応急処置を施しましょう。

  • 床が濡れないように対策する
  • 雨漏り箇所を写真に残す
  • 屋根にブルーシートをかける

上記の応急処置を施すことで二次被害を防げると同時に、業者へスムーズに修理を依頼できます。

それぞれについて解説します。

床が濡れないように対策する

特定の場所から雨漏りしている場合は、雨漏りしている場所の下にバケツを置いて水を受け止めましょう。床が濡れないよう対策するのは、雨漏りによる被害を少なくするために非常に重要です。雨漏りを放置すると水が床に染み込んで腐食し、フローリングの劣化やカビの発生につながります。

バケツを置く際は中に雑巾や吸水シートを置いておくと、雨水が飛び散るのを防げます。バケツの水がいっぱいになると、落下の勢いで雨水が飛び散る可能性があるため、周りにタオルを敷いておくのがおすすめです。

適切な応急処置で雨漏りによる二次被害を防ぎましょう。

雨漏り箇所を写真に残す

修理業者が雨漏りの原因をスムーズに特定できるように、雨漏り箇所を写真に残しましょう。業者が現地調査に来る前に原因箇所が乾いてしまい、特定に時間がかかってしまうのを防ぐためです。

雨が伝っている箇所が分かるように撮影する、複数のアングルから撮影することを意識すると、原因が特定しやすくなります。雨漏りの原因によっては火災保険が適用される場合があるので、雨漏り箇所を写真に残しておくと申請の際に役立ちます。

屋根にブルーシートをかける

屋根にブルーシートをかけて、雨漏り箇所から水が浸入しないようにしましょう。雨漏りの浸入箇所を特定するのは難しいため、屋根を広範囲でカバーできるサイズのブルーシートをかぶせるのがおすすめです。

屋根にブルーシートをかぶせた後は、土嚢袋などの重しを乗せて、雨風でブルーシートが落ちないようにしっかりと固定します。

雨で濡れた屋根は滑りやすいため、作業は天気が良い日に行いましょう。屋根から落下する可能性もあるため、必ず2人以上で作業し、1人は下で待機してください。

高所での作業は危険が伴います。知識や経験がない場合は、無理に行う必要はありません。

雨漏りの際に自分でできる応急処置|注意点と怠った場合の二次被害

雨漏りが起こったらどうする?対処法と原因、修理業者を選ぶポイント

屋根の雨漏り修理の費用相場

屋根 雨漏り 修理

<屋根の雨漏り修理の種類と費用相場>

修理の種類 費用相場

コーキング補修

5万円~20万円

漆喰の補修

18万円~45万円

棟板金のみの交換

3万円~20万円

谷桶の撤去・交換

8万円~20万円

瓦のずれ修理・差し替え

1万円~5万円

ルーフィング/下地の補修・張り替え

5万円~30万円

屋根全体交換(カバー工法/葺き替え)

60万円~200万円


屋根の雨漏り修理の費用相場は1万円~200万円です。屋根の一箇所が原因なのか屋根全体が原因なのかによって必要な修理・材料費が異なるため、費用にばらつきがあります。

たとえば以下のような部分補修であれば、数万円~数十万円で修理可能です。

  • コーキング補修(建物の隙間を目地剤で塞ぐ作業)
  • 漆喰の補修(瓦屋根の一番上にあり、雨水の浸入を防ぐ部品)
  • 棟板金のみの交換(戸建て住宅の一番高い位置に取り付けてあり、雨水の浸入を防ぐ部品)
  • 谷桶の撤去・交換(屋根にある通水路)
  • 瓦のずれ修理・差し替え

屋根の状態が悪いと屋根全体を張り替える必要があるため、費用が100万円以上と高額になる傾向があります。劣化や雨漏りの状況によっては、修理費用とは別に足場代や諸経費がかかるケースもあります。

上記の費用相場はあくまで目安であるため、まずは専門の業者に見積りを依頼するのがおすすめです。

台風などの自然災害による雨漏りであれば火災保険が適用されます。業者に相談する前に、加入している保険の内容を見直しておきましょう。

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屋根の雨漏り修理を依頼する業者の選び方

屋根の雨漏り修理は専門性が高く、技量の差が表れやすいのが特徴です。知識や経験が不足した業者に依頼してしまうと、修理が不十分となり、雨漏りが再発する可能性があります。

被害の状況によっては修理費用が高額になる場合もあります。「多額の修理代を払ったのに、雨漏りが再発した」とならないよう、業者は慎重に選びましょう。

業者を選ぶポイントは、以下の3点です。

  • 実績の豊富さで選ぶ
  • 専門資格を持つスタッフの有無で選ぶ
  • アフターフォローの充実度で選ぶ

それぞれについて解説します。

実績の豊富さで選ぶ

実績が豊富な業者は、数多くの依頼を受けている優良な業者です。経験と知識が豊富であるため、雨漏りの状況に応じた修理方法を幅広い角度から提案してくれます。

屋根からの雨漏りの際は、外壁や屋根の修理を専門とする塗装業者や瓦屋さんに依頼するのがおすすめです。

屋根以外が原因の雨漏りは、リフォーム会社や工務店、雨漏り専門業者などに依頼します。屋根からの雨漏りの場合は、屋根に特化した業者にお願いするのが安心です。

業者に依頼する前に、HPSNSで施工事例を確認しておきましょう。

専門資格を持つスタッフの有無で選ぶ

修理を依頼する際は専門資格を持った職人さんがいる業者を選ぶのがおすすめです。以下の3つの資格を持つ職人さんがいるかどうか、依頼前に確認しましょう。

  • 雨漏り診断士
  • 外装劣化診断士
  • 建築板金基幹技能者

雨漏り診断士とは、雨漏りの原因を的確に特定し、適切な工事を提案する専門家です。雨漏り診断士がいれば「雨漏りの原因が分からず止められなかった」というトラブルを避けられます。

外装劣化診断士とは、屋根・外壁の劣化具合を的確に判断し、適切な工事を提案する専門家です。雨漏りを含む外装全体のトラブルに精通しています。

建築板金基幹技能者とは、屋根・外装の施工に携わり、加工製造・工事施工の直接能力をあわせ持つ技能者です。屋根・雨樋などに使われている板金を修理する際に安心な資格です。

まずは雨漏り診断士がいるかを確認し、もしいない場合は外装劣化診断士・建築板金期間技能者がいるかを確認しましょう。

アフターフォローの充実度で選ぶ

アフターフォローの充実度は、修理を依頼するうえで重要なポイントです。たとえ実績が豊富であったり、専門資格を持つスタッフがいたりする場合でも、完璧に修理できるわけではありません。

修理後に同じ箇所から雨漏りが再発する、別の場所から雨漏りが発生するなどのケースもあります。

業者によっては修理後、一定期間内であれば無料で補修してくれる場合があります。修理後の対応は有料となる場合もあるので、事前に確認が必要です。

アフターフォローが充実している業者を選んで、万が一の事態に備えましょう。

屋根の雨漏りは専門の業者に修理を依頼しましょう

屋根の雨漏りは雨が降っているときにのみ症状が発生するため、修理が後回しになりがちです。

しかし、雨漏りの放置は床の腐敗やカビの原因となるだけでなく、壁内部や躯体部分の劣化につながる場合もあります。

屋根の雨漏りが発生した際は、本記事で紹介した応急処置を施し、早めに専門業者に修理を依頼しましょう。

雨漏りは状況・原因によって修理費が変動します。なるべく費用を抑えるためには、業者選びが重要です。

一括見積りサービス「ミツマド」では、雨漏り修理を含む幅広い工事・リフォームの相見積もりがたった30秒で依頼可能です。

一度に複数の業者の見積りを無料で出せるうえ、現場調査の日程調整をはじめとする面倒なやりとりは、すべて弊社が行います。

厳しい加盟基準をクリアした、信頼できる業者のみをご紹介しています。屋根の雨漏り修理をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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