屋上防水の費用と相場
屋上防水の費用は使用する防水材の種類、施工方法によって異なります。
また、既存の防水層の状態や、下地の状況によって追加の準備作業が必要になる場合があります。平均的な相場と費用を左右する要因について事例などをご紹介します。
屋上防水の費用について
屋上防水では防水材の種類、施工前の下地の状態、手作業か機械かの施工方法、足場による施工の難易度によって費用が異なります。
ここでは様々な変動要素ごとにその費用の差や特徴などをご紹介します。
準備作業と費用
『下地の状態』による準備作業と費用違い
屋上防水工事において、下地の状態は防水性能と耐久性に大きな影響を与える重要な要素です。下地の状態によって準備費用は大きく変動します。
修繕項目 | 対応作業 | 費用 (一般的な2階建て戸建て(100m2)の場合) |
---|---|---|
下地の清掃 | 汚れや油分が残っていると、防水材が正しく密着しないため、ほこりやごみ、油分を除去するために下地を徹底的に清掃します。 | 20,000円 |
クラック補修 | クラックを補修しないと、水漏れの原因になるため、下地にクラックやひび割れがある場合、専用の補修材で修繕します。 | 70,000円 |
旧防水層の撤去 | 劣化した防水層をそのままにすると、新しい防水層の性能が低下するため、既存の防水層を剥がす作業が必要です。 | 150,000円 |
下地の乾燥 | 下地が乾燥していないと、防水材が正しく密着しないため、下地を十分に乾燥させるための時間と設備が必要です。 | |
プライマー塗布 | 防水材の密着性を高めるために、下地にプライマーを塗布します。 | 50,000円 |
屋上防水費用
『防水材』の違いによる屋上防水費用の違い
屋上防水の場合には、使用する防水材料(ウレタン、アスファルト、シートなど)の種類によって費用に差が出てまいります。
費用だけでなく、防水材にはそれぞれ特徴や利点があり、用途や予算、耐久性の要件に応じて選ぶ必要がありますが、その際、長期的な視点でメンテナンスコストを考慮し、最適な防水材を選定することが重要です。
防水材の種類 | 特徴 | 耐用年数 | 費用 (一般的な2階建て戸建て(100m2)の場合) |
---|---|---|---|
ウレタン防水 | ウレタン樹脂を用いた塗膜防水で、柔軟性があり、複雑な形状の屋上にも対応可能です。軽量で施工が比較的簡単であり、継ぎ目がないため防水性能が高いです。 ただし、紫外線に弱いため、トップコートを定期的に塗布する必要があります。 |
10〜15年 | 300,000円〜500,000円 |
アスファルト防水 | アスファルトを用いたシート状の防水材で、高い防水性能を持ちます。シートを重ねて施工するため、施工後すぐに使用可能です。 耐久性が高く、長期間の防水効果が期待できます。火に強く、防火性能も持ち合わせています。 ただし、施工時に熱を使用するため、施工環境に注意が必要です。重量があるため、建物の構造に影響を与える場合があります。 |
15〜20年 | 400,000円〜600,000円 |
シート防水 | 塩ビシートやゴムシートなどを用いた防水材で、機械的に固定するか、接着剤を使用して固定します。シートの種類によって性能が異なります。施工が迅速で、天候に左右されにくいです。耐候性が高く、メンテナンスが容易です。 ただし、シートの接合部が弱点となるため、施工技術が重要です。穴が開くと防水性能が低下する可能性があります。 |
10~25年 | 350,000円〜550,000円 |
防水材を選ぶポイントですが、歩行用の屋上か、駐車場として利用するかなど、使用用途によって適した防水材が異なります。また、れくらいの期間使用する予定かに応じて、耐久性のある防水材を選ぶことが重要です。
手作業と機械作業
防水工事における『手作業』と『機械作業』の違いと費用
防水工事は、手作業と機械作業のいずれかで行われますが、それぞれに特徴と費用が異なります。
施工場所や条件によって最適な方法を選ぶことが重要です。手作業は柔軟性と精度が求められる場所に適しており、機械作業は広い面積を短期間で効率的に施工する場合に適しています。
工法 | 特徴 | 費用 (一般的な2階建て戸建て(100m2)の場合) |
---|---|---|
手作業の防水工事 | 柔軟性:手作業は、複雑な形状の場所や狭いスペースにも対応しやすい。 精度:職人の技術によって細かい部分まで丁寧に施工できる。 時間:一般的に機械作業よりも時間がかかる。 |
300,000円〜600,000円 |
機械作業の防水工事 | 効率性:広い面積を短時間で施工できるため、作業時間が短縮される。 均一性:機械で均一に防水材を塗布するため、仕上がりが安定する。 制限:狭いスペースや複雑な形状の場所では機械が使いにくい場合がある。 |
250,000円〜500,000円 |
足場設置費用
『建物の高さ』による足場設置費用の違い
足場設置費用は、約15万円から30万円程度が一般的ですが、これは、建物の面積や形状、使用する足場の種類によっても変動します。建物が高くなるほど、足場の設置費用も高くなります。
2階建てと3階建てでは費用が異なり、高層建物の場合はさらに費用がかかりますし、建物の面積が広い場合も、使用する足場の量が増えるため、費用が増加します。
また、足場の種類によっても設置費用が異なります。
足場の種類 | 特徴 | 費用 (一般的な2階建て戸建て(100m2)の場合) |
---|---|---|
枠組足場 | 高い安定性と安全性、高層建物や大規模な建築工事に対応可能。 | 70,000円~100,000円 |
単管足場 | 組み立てが簡単で、小規模の建物や複雑な形状の建物に適している。 | 60,000円~90,000円 |
吊り足場 | 高層ビルやアクセスが難しい場所の外壁工事に適している。 | 150,000円~250,000円 |
屋上防水の重要性を再認識し、住まいを美しく保つために
屋上防水工事は、建物の寿命を延ばし、快適な生活環境を維持するために不可欠な作業です。費用は使用する防水材や下地の状態、施工方法によって大きく変動しますが、適切な準備と施工を行うことで、防水効果を最大限に引き出すことが可能です。専門業者に相談しながら最適なプランを選定することが重要です。しっかりとした防水対策を施すことで、安心して長く建物を使用することができるでしょう。
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